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かつらの特徴や、増毛との比較

かつらとは、頭部に装着するだけで薄毛をカバーできるヘアケアグッズです。

髪を増やす方法としては最も古くからある手段のひとつで、増毛や植毛などの技術が開発されるまではシェア率の大半を占めていました。

近年は他の選択肢も増えたことから以前ほどの勢いはありませんが、かつらの製造技術が大幅に進歩したことから、蒸れや不自然さなどの不満点が解消され、人気が盛り返しつつあります。

また、以前はかつら=男性用というイメージがありましたが、最近はおしゃれ感覚で装着できるウィッグも数多く出回っており、女性からの支持も集めています。

かつらはいろいろなサロンで製造・販売されていますが、中でも数十年に及ぶ歴史と実績を誇るアデランスとアートネイチャーは、日本の二大かつらメーカーとして高い知名度と人気を獲得しています。

かつらの特徴

かつらには利便性の高さやコストパフォーマンスの良さなど、さまざまな特徴があります。

すぐに薄毛をカバーできる

かつらは自分の手元に届いたその日からすぐに装着できるので、あっという間に薄毛をカバーすることができます。

手軽で扱いやすい

かつらは基本的に自分で脱着することが可能となっており、シーンに合わせて脱いだり着けたりすることができます。

そのため、セルフメンテナンスもしやすく、初めての方も手軽に扱うことができます。

見た目が自然

かつらには人工毛を使用したものと天然の人毛を使用したものの2種類があります。

人毛の自然さもちろんですが、人工毛も近年のかつら技術の進歩にともない、人毛にきわめて近い仕上がりとなっており、ナチュラルな仕上がりを実現しています。

また、かつらに使用するベースにも精巧な人工皮膚が使用されており、間近で見られても違和感がなく、周囲に気づかれにくいところがメリットです。

かつらの種類

かつらとひと言にいっても、その種類はオーダー方法、素材、サイズなどさまざまな項目によって複数に分類されています。

オーダーの種類

かつらは注文の仕方によって3つに種類にわかれています。

オーダーメイド

ひとりひとりの頭部の形や毛質に合わせて作製するかつらのことです。

実際にユーザーの頭部や髪をチェックし、データ化した上で、ユーザーの希望も盛り込みながら一からかつらを制作します。

そのため、見た目の自然さ、頭部とのフィット感はピカイチですが、そのぶん価格が高く、制作期間も長くかかってしまうところが難点です。

セミオーダー

既存のかつらにアレンジや調整を加えて仕上げるかつらです。

毛の色やスタイルなどを微調整できるため、自分の希望に近いかつらを作ることができます。

オーダーメイドに比べて価格もリーズナブルなところが魅力ですが、調整できる範囲には限りがあるため、仕上がり面ではやや劣る傾向にあります。

既製品

すでにできあがったかつらをそのまま購入して装着するタイプのかつらです。

オーダーメイドやセミオーダーに比べると料金が安く、また既製品を選んで購入するだけなので、オーダーから手元に届くまでの時間が短いところがメリットです。

ただ、頭部の形や毛質などは一切調整できないので、自毛との差が目立つ可能性があります。

かつらのサイズ

かつらのサイズはフルカバータイプの「全かつら」と、ピンポイントカバー専用の「部分かつら」の2つにわけられます。

全かつら

頭部全体を覆う大きめサイズのかつらのことです。

別名「フルウィッグ」「全頭かつら」とも呼ばれており、帽子のようにすっぽりかぶって装着するしくみになっています。

頭部を丸ごとカバーできるので、薄毛症状がほぼ全体に進行している人に適しています。

部分かつら

薄毛が気になる部分だけをカバーするコンパクトサイズのかつらのことです。

特に薄くなりやすい生え際やつむじのカバーに向いているほか、円形脱毛症など一部分だけが薄くなってしまった場合の対処法にも適しています。

製品によっては手のひらサイズの大きさで、ワンタッチで装着できる商品もあることから、手軽にボリュームアップしたい女性から人気を集めています。

ベース素材の種類

ベースとは頭部と接する土台部分のことで、製品によって使用する素材が異なっています。

人工皮膚素材

人間の頭皮に似せて作った皮膚素材のことです。

見た目が人間の皮膚に似ているため、間近で見てもかつらだと気づかれにくいところが特徴です。

ただ、人工皮膚はポリウレタンやシリコンなどの樹脂素材を使用するケースが多く、通気性が低いことから、かつらの内部が蒸れやすいという欠点もあります。

ネット素材

網目のあるネット状の素材です。人工皮膚素材に比べると通気性がよく、蒸れにくいところが大きなメリットとなっています。

皮膚トラブルが起こりにくいのはもちろん、かつらそのものの耐久性も向上するので使い勝手は抜群ですが、人工皮膚素材に比べると外観の自然さはやや劣ります。

増毛との比較

かつらは近代的な増毛方法と比べると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

利便性の良さ

増毛は基本的に一度装着したらそのまま着けっぱなしで、はずすには専用のリムーバーを使用するか、またはサロンに行って取り外してもらう必要があります。

一方、かつらは自分で手軽に脱着できるので、専用のグッズを使用したり、わざわざサロンまで出向く必要はありません。

ただ、増毛は24時間着けっぱなしのまま生活することができ、いちいちはずしてメンテナンスする必要がないので、かつらとは違った利便性の良さを実感できます。

耐久性の有無

増毛はベース素材または自毛に人工毛を結着して増やしていくため、風や雨、激しい動きなど外部からの衝撃に強く、そのままシャンプーやプール、スポーツなどを行うことができます。

一方、かつらは金属やピンなどの留め具で固定しているだけなので、手軽に装着できる反面、突風や水に弱く、場合によってはズレたり外れたりするおそれがあります。

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